非正規店のiPhone画面修理が安い理由
理由は、使用している液晶パネルの部品に隠されていました。
(店舗の賃料や人件費などを抑える企業努力がもちろんありますが、ここでは「部品費」に注目して説明します)
iPhoneの修理に使用される液晶パネルは大きく4種類に分けられます。
①純正品
②再生品
③組立品
④コピー品
①純正品(品質:★★★★★)
Appleの純正品
純正品とは、Appleの純正のパーツのことを指します。Apple Storeか正規サービスプロバイダでの修理でしか使われません。
修理前のものと同様の部品なので、明るさや色合い、タッチ操作の感度に違いはありません。
②再生品(品質:★★★★☆)
ガラスは非純正の新品、液晶は純正の中古品
再生品は、修理で交換した液晶パネルでガラスだけが割れていて液晶が無事なパーツを再利用します。
液晶からガラスを剥がして、純正品ではないガラスを新しく貼りつけます。
液晶が純正品でガラス部分が社外品のガラスを使用したものです。
表面のガラス以外は、純正品同じです。
ただし、液晶にガラスを貼り直しているため、ガラスが浮いてくる、タッチの反応が悪いなどの事例もあります。
画面割れで交換された液晶パーツをこのようにして再利用したものが再生品です。
③組立品(品質:★★☆☆☆)
純正品と非純正品を分解して再組み立て
組立品は、液晶は純正品で、一部社外品を使用しています。例えば、コネクタ部分がコピー品の「ホイヤーパネル」と呼ばれるものがあります。
実は、組立品にもランクがあり、すべて純正パーツで作られた、質の良いものも存在します。しかし、ほとんどの場合は、純正品とコピー品を合わせたものです。
組立直しているということもあり、部品同士の接着が悪い、粗悪品も多いです。
④コピー品(品質:★☆☆☆☆)
全ての部品が非純正
コピー品は、全ての部品を純正品に真似て作ったものです。「コピー品」は、主に、中国にて独自で作られている液晶画面です。作られている工場によって品質が異なり、一切純正品を使用していないため、ほとんどの場合、再生品などと比べて品質はかなり落ちてしまいます。
画面の色合いが悪かったり、タッチの反応が悪かったりします。色合いについては、純正品と比べると一目瞭然です。青みがかっていたり、角度を変えると暗く見えるからです。
場合によっては、修理してすぐの段階では、普通に使えていたのに、数ヶ月後にいきなり画面が表示しなくなるという事例などもあります。しっかりとした検品がなされていないようです。
そのような時のために修理店で3ヶ月保証などつけている修理店がほとんどです。また、仕入れ単価も格段に安いので、使用している修理店も少なくありません。