1. 画面割れが起きた時の街のiPhone修理店の選び方
◆登録修理業者
・登録事業者制度とは?
総務省の登録修理業者制度とは、「この修理業者で携帯電話端末を修理しても、電波品質や修理品質に異常が発生しない様な基準に適合していますよ」という、技術基準に適合している修理業者を登録する制度です。
これにより、修理内容や品質が明確化され、iPhoneが安定した品質で修理されています。
「登録事業者ではない所が全て粗悪」という訳ではありませんが、中には品質の悪い部品を使っていたり、修理技術が悪かったりする所もあります。そうした修理店ではない、というのを簡単に見分けるための基準、と思っていただいて良いでしょう。
・登録事業者の登録は店舗ごと。登録されているか自分でチェックできる
登録は店舗ごとに申請が必要ですので、同じ事業者の他の店舗が登録されているからと言って、全ての店舗が登録されているわけではありません。事業者のホームページや、総務省のホームページで直接チェックをすると確実です。
総務省:登録事業者リスト検索
(http://www.tele.soumu.go.jp/nintei/SearchServlet?cpageID=ss01)
◆料金
・品質と料金はある程度関係している
料金については、人件費削減などの企業努力や、技術向上のためのスタッフ教育費など、様々なコストが関係してくるため、一概に「料金=品質」とは言い切れません。しかし、大まかな傾向として、タッチパネルの料金が修理料金に大きく影響しています。タッチパネルには様々な品質のものがあり、品質と料金はある程度関係していると言えるでしょう。
画面の種類と料金について、詳しくはこちらで解説しています。
・キャンペーンで更に安くできる
事業者ごとに、「早割」「WEB予約割」「学割」「女性割」「駐車場割」「アプリ割」「SNS登録割」など、様々な割引キャンペーンを行っています。
こうした情報は、ポータルサイトにある程度載っていますが、最新情報は常に更新されますので、手間でなければ、公式サイトの確認はした方が良いでしょう。
・作業費や手数料が含まれている料金か
料金表を注意深く見てください。小さな文字で「作業費が別途発生します」などの文言は書いてありませんでしょうか。
修理するためのコストとして、人件費、作業手数料、部品原価などがかかってきます。そうしたコストを別々の料金で徴収すること自体は、全く悪いことではありません。
iPhoneを開けてもらう前に、発生する費用は何がかかるのか、見積もりなどは出ないのか、などを確認すると、トラブルは回避できます。
・修理が出来なかった場合「検査費」は発生するか
iPhoneを持込して修理を頼んだけど「内部の基盤まで壊れているので、ウチでは修理できません。しかし、内部を検査したので、検査費用として3,000円いただきます」ということが起きる場合があります。
実際に中身を見て検査をするにも、それなりの技術が必要ですし、人件費がかかりますので、検査費を徴収すること自体は、全く悪いことではありません。
iPhoneを開けてもらう前に、発生する費用は何がかかるのか、見積もりなどは出ないのか、などを確認すると、トラブルは回避できます。
「検査費0円、ご相談だけでもOK」という所もありますので、お好みでお選びください。
・税込か税抜か
当然ですが、料金表には「税込」で表記している所と、「税抜」で表記している所があります。注意しましょう。
◆即日対応
・修理時間はWEBサイトに記載
基本的に、修理時間は公式ホームページや、ポータルサイトの店舗ページに記載されています。最近はほとんどの街のiPhone修理店が即日対応の修理を行っていて、預かり修理は少なくなってきました。もちろん、お客様の都合によって預かり修理にし、後日取りに行く、ということに対応している店舗がほとんどです。
あとはお好みにより、10分程度で修理したいのか、買い物が終わるまでの1時間程度でも良いのか、おサイフと時間との相談で、決めると良いでしょう。
◆対面修理
・「データの抜き取りをしませんよ」という店舗の意思表示
最近は対面修理を行う街のiPhone修理店が多くなりました。これはまだiPhone修理店ができはじめた2000年代初頭、修理に出したiPhoneが店舗の裏に持って行かれている最中にiPhone内のデータが読み取られ、ネットバンキングによって不正にカードが使用された、という事件が起きたことが原因です。
この事件をきっかけに、「iPhone修理店は危険」というイメージが広がりました。しかし、もちろん全てのiPhone修理店が悪いわけではありません。こうした不安や不信をなくすため、iPhone修理店では目の前で修理をする「対面修理」を打ち出す所が多くなりました。
対面修理をしていれば、データを不正に盗み取ることはできません。忙しくて預け修理を頼むにせよ、「対面修理」を打ち出している所を選ぶことは、一つの基準となるでしょう。
◆データはそのまま
・街の修理店で修理する最大のメリット
アップルストアやアップルの正規サービスプロバイダー、携帯事業者などで修理をする場合、大きな故障だと「本体交換」になる場合があります。
それは「液晶割れ」も例外ではありません。画面割れには、表面のガラスだけ割れている「ガラス割れ」と、ガラスの裏にくっついている液晶画面ごと割れる「液晶割れ」の、大きく2種類に分かれます。正規店では、この「液晶割れ」も本体交換になることがあります。
街の修理店では、「液晶割れ」を直す時も、部品を使った部分修理を行ってもらえる所がほとんどです。もしデータを残せないiPhone修理店があったら、正規店に持って行った方がよほど良いでしょう。
◆保証サービス
・街のiPhone修理店を一度利用したら、アップルの正規保証が受けられなくなる
アップルや携帯事業者とは異なり、街のiPhone修理店は、基本的にAppleや携帯キャリア保証サービスは利用できません。また、街のiPhone修理店で修理した場合、それ以降はアップルストアなどで「保証対象料金」という安い料金での正規修理サービスを受けられない可能性があります。
街のiPhone修理店で修理をしようとしている人は、アップルケアなどの保証に入っていない人がほとんどだと思います。もし、iPhoneを購入してからアップルの保証に入ろうとしても、購入から30日以内しか入れません。
ですので、保証があるのに、街のiPhone修理店で修理をすると、それ以降は、保証が使えなくなってしまう可能性があることは覚えておいたほうがよさそうです。
最近では「モバイル保険」や「3ヵ月保証」など保険や街の修理店独自のものなど様々な保証サービスが出てきています。
・「修理店保証」は、無料だけど同じ修理業者で修理が必要
修理保証は、iPhone修理店が独自保証として提供している保証サービスです。内容は、修理後に不具合が起きた場合、同じ修理箇所かつ同修理店であれば、無料で再修理できるというものです。同店舗でなくても、同じ事業者の系列店であればOKの場合もあります。期間は1ヶ月から、最大で1年間の保証をしている修理業者もいます。
基本的に、特別な申し込みや加入費用を必要とせず、修理したレシートなどを持っていくと、無償修理してくれる、といった内容がほとんどです。
・「モバイル保険」は月額700円で年間最大10万円補償何度も使えてどこでも使える
モバイル保険は、さくら少額短期保険が提供している、モバイル端末にかけられる世界初の保険です。
被保険者が所有するモバイル端末が損壊、水濡れ、盗難などが発生して修理費用等を負担した時、実費負担分について保険金を受け取れる費用保険です。端末は3端末まで登録することができ、スマホだけではなく、ノートPC、携帯ゲーム機など、持ち運びができるWi-Fi機器が対象となります。補償は年間10万円まで、何回でも申請できます。
独自サービスとは別で、モバイル保険を案内しているiPhone修理店もあります。月額は700円ですが、どこで修理をしても保険金額は受け取れるのは、Appleや携帯キャリアにはないサービスです。
モバイル保険の詳しい情報はこちら。