iPhoneには「画面割れ」、「水没」、「ボタン、マイク、スピーカーの破損」以外にも様々な部品の故障によるトラブルがあります。
中には破損してしまうことで「iPhoneが起動しなくなる」といった危険性を持った部品もあります。
iPhoneを長く便利に使っていくためにも様々な部品について、故障時にどう対応していけばよいのか押さえていきましょう。
イヤホンジャックはiPhoneとイヤホンを接続する部品です。iPhone7では廃止となってしまいましたが、それ以前のiPhoneシリーズには全て搭載されています。
イヤホンジャックが破損するとイヤホンを挿入しても音が聴こえなくなってしまいます。
スピーカーやBluetoothイヤホンによって代用することは可能ですが、有線のイヤホンを使用することは出来なくなってしまいます。
Dockコネクターとは、ライトニングケーブルを接続する部分になります。Dockコネクターが破損してしまうとデータの同期や充電が出来ず、iPhoneを使用することが出来なくなってしまいます。
バイブレーターはマナーモード等の際にiPhoneを振動させる役割を持つ部品です。
iPhoneが使えなくなってしまうことはありませんが、バイブレーターが破損するとiPhoneでマナーモード等の振動を使った機能が使えなくなってしまいます。
WiFiアンテナは文字通りWiFiを受信するためのアンテナです。この部品が破損するとWiFiを受信することが出来なくなります。モバイルネットワーク(3G回線、4G、LTEなど)はこの部分とは関係なく利用できますが、家の中でWiFi環境を利用している方、公衆WiFiを利用している方には致命的な事象です。
電源が入らない、画面や機能の一部がおかしいなどの症状が出る場合、OS、基板、その他電子回路など致命的な本体故障が考えられます。これらは破損すると最悪の場合、機能不具合が出たり、iPhoneの電源が入らず起動しなくなってしまいます。
イヤホンジャックやコネクターなどのその他の部品の各種対応方法を見ていきます。
まず、AppleStoreや正規サービスプロバイダーでの対応です。
AppleStoreや正規サービスプロバイダーにて修理をする場合、「持込修理」、「郵送」の2通りでサービスを受けることが出来ます。
「持込修理」の場合、来店予約、又は当日故障したiPhoneを持っていくことで修理を受けることが出来て、「郵送」の場合はiPhoneを郵送することで修理が受け付けられ、1週間程でiPhoneの修理が完了します。
AppleStoreや正規サービスプロバイダーではApple Care+に加入しているかどうかにより修理にかかる金額が異なります。
Apple Care+は14,800円を支払うと加入できます。Apple Care+はiPhone購入時のみ加入が出来、1年間の保証期間を2年間に延ばすことやその他にも様々なサービスを受けられます。
イヤホンジャックやコネクターは過失や事故で故障した場合を除き、無償で修理することできます。
仮に過失、事故で故障していたとしても、Apple Care+の保証期間内であれば、最大2回まで格安での修理が可能です。
Apple Care+に加入していないと、修理料金が非常に高くなってしまうためコスト的なリスクが大きくなってしまうでしょう。
AppleStoreや正規サービスプロバイダーでの修理はメリットも多い一方でデメリットも存在しています。
まず、AppleStoreや正規サービスプロバイダーの店舗の少ないことが挙げられます。
AppleStoreは全国に8店舗、正規サービスプロバイダーも全国に約100店舗しか店舗が無く、サービスを受けたいユーザーが非常に多いため、サービスを受けるまでに1日中店舗で待ち続けなければいけないこともあります。
また、AppleStoreや正規サービスプロバイダーでは、ほんの少しの破損や傷で「過失や事故による故障」と判断され「本体交換」となってしまいます。
「本体交換」となってしまうと、データが初期状態の新しいiPhoneとの交換となり、バックアップの無い場合は今までのデータがなくなってしまうため注意が必要です。
次に、街中の修理店(非正規修理店)での対応を見ていきます。
非正規修理店はiPhone、スマホの登場によりその数を増やし、現在では1500ほどの店舗が全国に存在しています。
非正規修理店に修理を依頼すると最短約1時間で修理をすることが出来ます。
AppleStoreや正規サービスプロバイダーではその店舗の少なさ故に修理を受けるまでに長い時間がかかることがありましたが、非正規修理店ではそのようなことはなく、スムーズに修理を受けることができます。
非正規修理店でのイヤホンジャックやDockコネクターの修理料金はiPhoneの機種によって異なりApple正規店と比べてもかなり格安で修理を受けることが出来ます。また、非正規修理店では「部品交換」による修理となるため、データの初期化の心配もなく、修理後も今まで通りのiPhoneを使うことが出来ます。
非正規修理店による対応はAppleStoreや正規サービスプロバイダーと比べても優れている点もあり、修理をする際は他の選択肢もおすすめします。
WiFiアンテナ、基板、その他電子回路についてはその他の部品と対応方法が異なります。
基板、その他電子回路の破損はiPhone全体に関わる重大な故障となってしまうケースが多く、修理での対応は非常に困難です。
そのため、AppleStoreや正規サービスプロバイダーでは、「修理」ではなく「本体交換」となってしまうことがほとんどです。
「本体交換」だと、持込で在庫が店舗にある場合、最短一日で交換が可能なためすぐに新しいiPhoneを使うことが可能ですが、iPhoneのデータが初期化されてしまうというデメリットがあるため注意しましょう。
一方、街中の修理店での対応についてですが、こちらはあまりおすすめすることが出来ません。
まず、上述したようにOSや基板、その他電子回路の修理は非常に困難なため、そもそも修理・修復できないという可能性があります。
というのは、基板、その他電子回路を修理することでiPhone基幹部分に触れて大きな故障を引き起こすリスクも大きいためです。単純な部品交換と異なり、基幹部分と基板やOSなど基幹部分の修理というものには限界があるということをご認識ください。それゆえメーカーであるAppleでも修理という作業において100%が原状回復できるということは存在しえませんし、現在においてはコストと効果とのバランスで交換となってしまうことが多いようです。
そのため、データが消えてしまう、高額な費用が掛かるなどダメージは非常に大きいのですが、Appleでの「本体交換」をしてもらうことをおすすめします。
iPhoneには様々な部品があり、それぞれによって破損時の対応方法も異なります。
そのためApple正規店と非正規修理店、どの対応方法が自分にとって都合の良いものなのかしっかり考慮しながら依頼をしていく必要があります。
モデル | Apple Care+保証期間内(自然故障) | Apple Care+保証期間内(本体破損時上限料金) | 保証対象外料金(上限料金) | お渡し日数 |
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iPhone7 Plus | 無料 | 11,800円 | 39,800円 | 約1週間 |
iPhone7 | 35,800円 | |||
iPhone6s Plus | 36,800円 | |||
iPhone6s | 33,800円 | |||
iPhoneSE | 30,800円 |
モデル | 金額 | 申し込み方法 | お渡し日数 |
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iPhone7 Plus | 7,500円~ | 郵送もしくは店舗持込 | 約30分~(持込の場合) |
iPhone7 | 7,500円~ | ||
iPhone6s Plus | 6,500円~ | ||
iPhone6s | 6,500円~ | ||
iPhoneSE | 6,500円~ |