「ahamo(アハモ)」に注意点はある? メリット・デメリットを整理しよう!
2020年12月15日作成
2021年03月05日更新
TTドコモから新料金プラン「ahamo」が発表されました。
データ容量20GBで月間2,700円という安価な内容です。
複雑な割引や条件もないので、興味を持っている人が多いのではないでしょうか。
しかしうまい話には落とし穴がつきものです。魅力的過ぎるために慎重に情報を確認していきたいところです。
というわけで、ahamoを利用する上での注意点はあるのか。ahamoのメリット・デメリットをまとめていきましょう。
目次
ahamoのサービス内容

ahamoのサービス内容です。
月額料金 |
2,980円(税抜) |
月間データ容量 |
20GB |
容量超過時の通信速度 |
最大1Mbps |
容量超過時の容量追加 |
1GBあたり500円(税抜) |
通信 |
ドコモの4G・5G |
音声通話 |
1回あたり5分以内の国内通話無料 月額1,000円(税込)でかけ放題オプション利用可 |
事務手数料 |
「新規契約事務手数料」「機種変更手数料」「MNP転出手数料」は無料 |
海外での利用 |
82の国々・地域で追加料金なく利用可 |
提供開始 |
2021年3月予定 |
ahamoのメリット
ahamoはこれまでの携帯電話の料金プランに比べて画期的な内容です。その特徴を挙げていきます。
1. 単純に利用料金が安い
ahamoの料金は
データ容量20GB、5分以内の国内通話が利用出来て
月額2,700円(税抜)と非常に安価です。
既存の料金プランと比較すると、最も安い「ギガライト」の容量1GBで4,000円ほどかかりますので、
切り替えればまず安くなる金額といえます。
▼NTTドコモの利用料金の比較
料金プラン |
データ量 |
月額合計 |
Ahamo |
20GB |
2,700円 |
5Gギガライト |
~1GB |
3,850円 |
~3GB |
4,850円 |
~5GB |
5,850円 |
~7GB |
6,850円 |
5Gギガホ
|
30GB |
8,350円 |
※「ギガライト」「ギガホ」は、国内通話5分無料のプラン(月額700円)を加算。「2年定期契約」をはじめとする割引は適用なし。
2. 手数料や割引の条件がない
ahamoは、利用者に料金やサービス内容をしっかりと納得してもらうことがコンセプトです。
新規契約事務手数料やMNP転出手数料、細かい割引の条件もありません。
スマホの通信料というと、分かりづらいものが多いため、分かりやすいというのは大きなポイントです。
料金が安いのが明白です。
3. 容量超過後の通信速度も遅くはない
スマホの通信は、月間のデータ容量を使い切ると通信速度に制限がかかり低速化してしまいます。ahamoはこの制限後の速度が1Mbpsとなります。
ドコモの従来のプランでは、月間容量30GBの「ギガホ」のみ1Mbpsでしたが、他のプランは最大128kbpsでした。
1Mbpsは従来の8倍ということになり、画質を落とせば動画も見ることが出来る速度です。容量を超過した際にも、容量追加せずとも十分通信を利用することが出来ます。
尚、auやソフトバンクの制限後の速度は128kbpsです。MVNOには同じように緩い制限のサービスもありますが、3大キャリアではドコモのみ緩和されることになります。
4. 海外82の国と地域で追加料金なく利用可能
ahamoでは追加料金なしで、同じデータ容量20GBの中で通信を利用することが出来ます。
料金プラン |
月額合計 |
パケットパック |
1時間プラン |
200円 |
24時間プラン |
980円 |
3日間プラン |
2,480円 |
5日間プラン |
3,980円 |
7日間プラン |
5,280円 |
海外パケ・ホーダイ |
最大2,980円 |
※海外パケ・ホーダイは、20.5万パケット(約25.5MB)以上で上限の2,980円となります。
ahamoのデメリット・注意点
気になるahaomoの注意点を整理していきます。
1. 受付はオンラインのみ
申込をはじめとするAhamoの受付は全てオンラインでの対応となっていることは大きな注意点です。
新規契約はもちろん、契約後の手続きや相談もWebサイトや専用のアプリでの受付となっており、ドコモショップで対面でサポートを受けることが出来ません。
若いデジタル世代にとっては特別問題ないかもしれませんが、スマホや通信関連の知識があまりない人にはハードルが高いです。
3. 既存のドコモの割引が利用できない
現在ドコモで用意されている割引(みんなドコモ割やドコモ光セット割)は、基本的に利用することが出来ません。
とはいえ、ahamoと従来の料金プランの差が大きいため、割引が無くなることを加味してもahamoに切り替えた方が安価になることがほとんどです。
ドコモにまとめておく必要もなくなるので、それぞれ最適な質・価格のサービスを再度検討できると考えれば、あまり大きな問題ではなさそうです。
4. 従来より海外で利用できるエリアが少ない
ahamoのメリットの1つに海外でも追加料金なく通信を利用できる点がありますが、その提供エリアに関しては従来より少なくなっています。
主要な国・地域は抑えていますが、海外利用を多く見込んでいる場合には行き先が対象に含まれているか、事前に確認しておきましょう。
5. キャリアメールが利用できない
ドコモを利用している場合、「@docomo.ne.jp」のドコモメールを利用することが出来ますが、ahamoでは使うことができません。
連絡や各種サービスの登録に使っている場合には、事前に別のアドレスを取得して変更していく必要があります。
6. 契約できるのは20歳以上
20歳未満の子どもがahamoを契約するには、親権者の名義で登録をした上で利用者登録をする必要があります。
ただ現状も、未成年者本人の名義で契約できるものの親権者の同意書が必要なので、手続きの手間や必要書類の数などではあまり差がなさそうです。
尚、2022年4月から成人の年齢が20歳から18歳に引き下げられますので、それまでに「20歳未満」と「未成年」の基準が改められる可能性があります。
故障やトラブルに備える
ahamoの受付はオンラインのみで、Webサイトや専用アプリでの対応とされています。
故障や紛失、盗難などの緊急を要するトラブルに関しては、専用の電話窓口が開設される予定とのことですが、店頭ではおそらく対応してもらえません。
スマホの故障やトラブルが起きた場合にはどうすればよいのでしょうか。
スマホの修理店自体は、街中に多数あります。キャリアを頼れない場合に備えて、
第三者の修理店を利用することも想定しておくことをお勧めします。
当店iCrackedもスマホの修理店の1つで、iPhoneやGoogle Pixel、Xperiaの一部機種の修理を実施しております。
そして、このようなキャリア以外の修理店を使う場合、当然キャリアの補償サービスを利用することはできません。
もしもの時のために
モバイル保険の利用を検討してみてはいかがでしょうか。
1. モバイル保険とは
モバイル保険は、月額700円で年間合計10万円まで、Wi-FiやBluetoothにつながるモバイル通信機器全般を補償してくれるスマホの保険です。
メーカーの保証、キャリアの補償と比較してもお得な内容ですので、ahamoでなくても利用をおススメしたいサービスです。
2. 好きな修理店を利用可能
モバイル保険は、あくまで費用負担を補償するサービスです。
スマホが故障した際に使用する修理店は、メーカーやキャリアはもちろん非正規の街の修理店でも問題がなく、ユーザーが自由に選択することが出来ます。
ドコモが利用できない、ドコモの補償サービスが利用できない場合にも、信頼できる修理店に持ち込んで修理・相談を依頼してください。
3. ahamoの変更・乗り換え時には補償の切り替えが必要?
ahamoでは、「ケータイ補償サービス」もしくは「AppleCare+ for iPhone」を利用することが出来ます。
ドコモの他のプランで補償を契約中の場合にはその契約を引き継ぐことができ、月額利用料金も変わりません。
また、ahamoとしても3種類のスマホが取り扱われるので、契約時に新規に購入した場合にも加入することが出来ます。
一方で、いわゆる持ち込み端末の場合には補償に加入することが出来ないため、SIMフリースマホを始めドコモ以外で購入したスマホを利用する場合には補償を契約することが出来ません。
他社の補償に加入していた場合には、補償が切れてしまうことになります。
モバイル保険は、機種変更やキャリアの変更をしても登録内容を変更することで、そのまま継続利用することが出来ます。
購入から1年以内、もしくはキャリアなどの補償適用中であれば登録することが可能なので、ahamoに切り替えても問題なく補償されます。
まとめ
ahamoは料金や内容は間違いなく優良なサービスといえます。
やはり問題は全てオンラインのみの受付という点で、ドコモのサポートなく自身で対応しきれるかどうかが、切り替えの判断基準になりそうです。
ただ、今後他のキャリアが追従しないとは思えません。
サービスが提供開始となる3月まで、各社の動向には注目していきましょう。
ご紹介したモバイル保険は、下記のリンクからも詳しい説明を見ることが出来ます。
気になった方はぜひご確認ください。